足尾フォードを自動連結仕様に
Ashio Ford, a gas locomotive with Ford A components

The prototype was built at Ashio Copper Mine based on Ford A components.

 This On30 model was released by World Kogei in brass kit form soon after they released HOn30 kit. Cab and underframe are made by etched sheets, while radiator and engine hood are molded in white metal.Frame length is only 41mm, wheelbase is 17mm. The kit includes hook couplers, so I used spare coupler pockets from the Model Company's Milwaukee locomotive and fixed Kadee coupler with pin. It is a nice tiny critter to pull Aru Model's side dump cars (shown in top left photo).

ワールド工芸からOナローの足尾フォードが発売になり、さっそく入手しました.着工も早く,一気に完成させました.ほとんどそのままの組立てですが,自動連結にして走行車両として扱いやすいものにしてみました.

折りたたみエッチング板が主体ですが,エンジンフードがホワイトメタルモールドである点が特徴的です.重さのバランスをとるためにキャブの側面内側にもメタルブロックをはりつけるようになっています.プロトタイプの寸法は知りませんが,手持ちの1/25A型フォードプラモデルと比較してみると,エンジンフード,ラジエター部の大きさは1/48よりもかなり大きい印象です.

フレームの長さは約41mm,そこに軸距17mmの動力が収まっています.カプラーはエッチングのフックカプラーが付属していますが.実用にはちょっとつらそう.わが軌道の定番であるケーディー5番カプラーを装着するにもポケットを収納する余裕がありません.そこで思いついたのがモデルカンパニー製ミルウォーキー内燃機関車の余剰部品です.それには,多段ピンリンクカプラー取付部として,そのままのものとナックルカプラー装着用の穴が開いているものの2種類が入っており,前者が一組余っていました.そこで,あてがってみるとちょうど良い大きさで,これを使ってナックルカプラーの装着を工夫してみることにしました.その結果,ナックルカプラーの支持部を極力短くし,ピンで固定することにしました.カプラーにはケーディーの68番系を使いました,このほうが5番よりも首の部分の幅が広いからです.0.7mmの虫ピンで固定したところうまく機能しました.このカプラー取付部のディテールのおかげで端部が引き締まったものになりました.

入手したキットは屋根板が2枚入っていた代わりにヘッドライトは1個しか見当たりません.もう少し大きめのライトが欲しかったこともあり.グラントラインのパーツを使うことにしました.

軸箱上のコイルスプリングはエッチング表現であるため,できれば整形した上で細い線を巻きつける方法で立体化したかったのですが,整形するためのやすりを入れる隙間がなかったので諦めました.

塗装は調色スプレーのニュートラルグレーと西武ラズベリーを使いました.ウェザリングを施し,さっそくアルモデルのナベを牽いて活躍しています.

連結走行試験中の下回り
Underframe assembly is on test run.
ケーディーカプラーの首から先だけを使う
Kadee coupler is shortened and fixed with pin.

2006年4月 Nobuo Koizumi