Cタンク 16号機と17号機
0-6-0 Side Tank Locomotive No.16 & 17

 These On30 Locomotives are built using Bachmann HO 0-6-0 saddle tank locomotive as underframes. Since motor blocks occupied saddle tank moldings, One piece shell body is made using styrene sheets. Boilers are shaped from curved sheets fit between side tanks.
 No. 16 is designed after Baldwin and Porter locomotives. No. 17 is designed after Amemiya locomotives.
  Built February 2011

バックマン0-6-0サドルタンクの下回りをそのまま手を加えずに使い、プラ板の車体を被せたCタンクを製作しました。ボディは一体のシェル構造としました。
 今回製作したのはデザインを変えた2機で、どちらも基本設計は同じです。16号機はどちらかといえばボールドウィンや仙北ポーターからヒントをもらっています。長めのサイドタンクでキャブとタンクを一体化しています。製作にあたって、もととなったサドルタンクのボディで流用したのは煙室と煙突部分です。したがってボイラー直径は細めですが。煙室部分には0.3mmプラバンを巻いており、模型実寸で直径16mmです。もうひとつの17号機は雨宮スタイルですが、フレームに対するボイラーの位置は同じです。
 材料としてはタミヤのプラバンが中心ですが。帯材とパイプに関してはエヴァグリーンのプラ材を利用しています。パイプは特にドーム類の製作に重宝しました。細い帯材は板からの切り出しでも対応できますが。正確な切断の手間が省けるので大変便利です。特にエヴァグリーンの素材はタミヤのものより柔らかいので、ドームのフランジの表現など、液状接着剤を利用して変形させて使う場合などに適しています。

基本構造
シェル構造の基本となるボディは1mmプラバンで組み、その上に0.5mmプラバンでキャブを中心とする車体を構成し、その上に0.3mmのリベット打ちしたシートを貼る構造が基本になっています。
 バックマンのボディのうち、ボイラー先端の煙室と煙突の部分は切断して利用します。ボイラー中央部には0.3mm板を使い、まるめてクセをつけてからタンクの間に挟み込みます。切り出した煙室部分は先端に差し込めるように調整しておきます。
 
16号機のディテール
 煙室部分の支えをどのようにするかは図面の段階では決められず、現物で調整しながら考えました。フレーム自体は低いので高さ6mmの台座の上に支持部を載せたものをプラバンでつくり、元の煙室支持部に被せるようにしました。
 追加するディテールは安全弁、ホイッスル、サンドドーム蓋、タンク蓋、砂撒き管、同レバー、キャブ手すり、キャブ下のステップです。何れも適当なパーツが見つからなかったので、プラ材と線材でつくりました。手すりはホッチキスの針です。

17号機について
 続いて設計した17号機は雨宮タイプです。ボイラーまわりは16号機と同じです。シェルはキャブの給炭部が傾斜しているのでこの部分が違いますがが、他は16号機と共通にしています。16号機に比べてサイドタンクが下まで伸びています。

2011年2月完成

December, 2013 Nobuo Koizumi