#54: プリムスHSG/ Plymouth HSG (Narrow Japan kit)


 This modern Diesel locomotive is Plymouth HSG manufactured in late sixties. On30 kit is released by Narrow Japan (http://www.narrow-japan.com/), their first original kit. The kit molds were designed by CAD. Main parts are molded in white metal. 24.5mm Tenshodo Powered Truck is used for motive power.Window glasses are made of acryl and they fit between thick metal window openings, which gives nice thin body appearance.

 ナロージャパンhttp://www.narrow-japan.com/の記念すべき最初のオリジナルキットです。
 プリムスといっても1960年代後半に製造された5t機で、もはや日本に輸入されることもなく、なじみがありませんが、非常にスリムな車体で違和感はありません。ガゼット2008年11,12月号に3ft仕様の図面が載っています。
 キットの構成は日本ではめずらしくホワイトメタルパーツが主体です。このキットの特徴はすべてCADで設計し、型を起こしたということで、いわゆる手作業のガレージキットモールディングとは違う現代的な工程でつくられているわけです。設計は大変だったと思いますが、類似モデルへの展開を考えると効率的な方法だと思います。
このようなHゴム窓の車体は薄さを表現する必要があるので、メタルモールドには適さない車種選択にも思われたのですが、1mm厚のアクリルカットの窓が用意され、それを落とし込む方法で解決しています。そのほか、屋根が成形済みの真鍮板、ライトは挽き物のパーツと、贅沢な構成になっています。パワートラックは24.5mmを使用します。
 さて、ホワイトメタルキットの組み立てはいつも通り瞬間接着剤でおこないました。床板は多少前後を削って大きさを調整しましたが、キャブ側板の厚みの不均一が気になる程度で、あとは比較的簡単に形をつくることができました。このキットを組むにあたって心配だったのは窓ガラスの落とし込みです。プラ成型品のように内側にフランジがあるわけでなないので、窓枠にちょうどはまる大きさにしておく必要があります。そのためにメタルの窓の内側にやすりをあてて調整しました。縁部の塗装による厚みのこともありましたが、はめ込む際にいずれ塗装がはがれることが予想されたので、ぴったりの大きさにしておきました。
 塗装はメタルプライマーにグレーの下地を吹いた後、北陸4トンと同じ調色スプレーを使いました。ただし、こちらはボディーが黄かん色(湘南色)、フレームが赤です。Hゴムを油性マーカーで書き込んだ後、窓ガラスをはめ込みます。金属片をあてて丁寧に窓縁部の塗料を落とし、手で押さえながら、表面が面一になるところまで押し込みました。これで接着剤を使わずに固定することができました。縁のメタル地肌の部分もアクリルの反射の影響で気になりません。カプラーはスリットの一番上部にはまるように、バックマンのE-Z Mateカプラーが付属しており、ブッシュをかませて固定するようになっています。

Main parts are white metal molds.


Compared with another modern locomotive, Hokuriku 4 ton.


2011/2/20 Nobuo Koizumi