#44: 加藤3トン / Kato 3-ton Locomotive (Sango kit)


This Kato model is a kit from Sango Mokei first introduced in 1983. It is a metal kit combined with pressed brass parts, etched parts, drop forged parts, lathed rods, white metal, and lost wax moldings, with aluminum jigs for soldering. Gears and wheels were preassembled.

1983年に出た最初のキットは12.7mmと16.5mmの2種類の車輪が用意され、On2にも対応していました。このキットは後に再生産されたもので16.5mm専用の仕様です。車体は真鍮プレス、エンドビーム、軸箱はロスト、フレーム側面はドロップ、ラジエター、エンジンはホワイトメタル、排気管は挽きもの、とあらゆる素材を駆使していますが、そういったキットも珍しくなりました。さらにフレーム組立と取っ手などの線材の取り付けのためにアルミのジグが入っています。親切なのは、ラジエターの保護柵の取り付け孔がドリル加工済みで、一本だけ固い洋白線の線材が入っており、これを使って孔を慣らしてから真鍮の線材を入れるという念の入れようです。
 車輪とギヤは組み上げ済みですが、床板を挟みこんで、動輪部とモーター支持部を組み上げる構造になっているため、走行の確認は塗装後の最後ということになります。
 ロストワックスのエンドビームはケーディーカプラーのポケットが収まるように加工されているのですが、標準より低い位置になっています。せっかくのこの配慮は使わず、実感重視のためのリンクカプラー用スロットカバーを付けた状態でナックルカプラーをHO標準の高さ(一番上のスリット)にピンで取り付けました。


2008/11/9 Nobuo Koizumi