Gandy Dancerを利用した屋台型スピーダー
Gandy Dancer

This canvas topped On30 speeder is based on Bachmann HO Gandy Dancer. The motor unit looks like some kind of vertical engine. So I designed a wood frame and seats to convert it to On30 speeder. Superstructure was built by styrene sheet with 0.8mm dia. brass wire for roof stems and laid over original chassis. HO figures were removed, but I remained moving levers to animate exhaust pipe flap on the roof. Canvas roof is made of vinyl sheet covered with tissue paper. American Model Builder's clutch lever adds details to the model. I made two units, numbered 19 painted in red, and 20 in yellow.

バックマンはGandy Dancerと称するHOの自走車輛を出しています.向き合う人夫が交互にバーを押すことにより推進する人力車です.モーターを垂直にたて,ハンドバーが車軸にはめられた偏心リングによって上下するので,走らせると両側の人形の腕と腰が動いてあたかも人夫がこいでいるように見えるユーモラスな車両です.値段も手ごろです.

ただし,この車輛,片軸駆動で,モーターも安物,低速では安定せず,実感的な運転というよりも余興的な出動に使われるようです.パワートラックよりも小振りですので,以前からOナローのレールカーにしてみたいと考えていました.そこで,今回キャンバス屋根の屋台のようなロコをつくってみました.京大芦生演習林のロコがヒントになっていますが,真ん中のモーターをどうするかと眺めているうちに,中央に円筒をかぶせれば何やらバーティカルボイラー型エンジンのようだということに気づきました.さて,せっかくのバーを動きをどうするかということですが,動輪とをつないでいる部分はシリンダーに見えるのでそのままにし,バーの片方の先端は切り落とし,残りの一方はちょっとおもしろい動作に生かすことにしました.思いついたのは,天井から抜ける排気管に蓋をつけ,それにレバーの上下運動を伝えて動かすことです.

車体は例によってプラ板を使用.支柱は0.8mm真鍮線で,U字型に曲げて,床板に差し込みました.屋根は試みとしてスーパーの袋を張ってみました.クラッチレバーとしてAmerican Model Buildersのパーツのストックがあったので,唯一の部品として利用.

今回は塗装の手順として,ジャーマングレーの濃い色を全体に吹付けてから,隅のほうを残しながら表面色をエアーブラシで細かく吹いていく方法で進めました。しかし,屋根は失敗でした。しばらくしたら,屋根の塗装がはげ始めたのです.やはり,袋から切り出した薄いシートは,曲がるたびに塗装が浮いてしまうようです.結局,この上にボンド水溶液を塗ってティッシュペーパーをのせ,フラットアースを塗ったものが最終仕上げとなっています.

   カプラーは,床板の上についており,多少位置が高めです. 2輌つくって19号と20号としました.屋根上の排気管の蓋がユーモラスに上下する楽しい車輛となりました.

May 14, 2006.