バックヤードのシングルドライバー / Single Driver, a Backyard Special
バラバラにしてみると下まわりはふにゃふにゃのパーツばかり.. | キャブを新製し,火室筒を少し高くする程度の改造でOナローに変身! |
Disassembled Bachmann HO Lafayette historic locomotive. | On30 version is built with new cab and some minor modification. |
Bachmann's HO Lafayette is converted to On30 backyard special. Wooden cab is built by styrene sheet, I disassembled the model and raised the boiler a few millimeter. Fire box is also raised by wrapping it with wider sheet.
バックマンのラフィエット号をOナローの機関車に改造しました.とはいっても,名門ロコではなく,その写真をみた産業軌道の修理工が“おれでもつくれる”とでっち上げたいわゆるバックヤードスペシャルです.
キャブをプラバンでつくるだけといきたいところですが,そのままではやはりボイラーの位置が低すぎです.「変わった車輌30題」の表紙の片野さんのイラストが妙にナローっぽいのもボイラーが高めになっているからです.そこで,分解して加工することになりました.
製品はタップビスと接着で組みあがっており,分解しているうちに接着してある部品が折れたりしました.ばらばらにしてみるとしっかりしたフレームのようなものは何もなく,頼りない限りです.金属部品は集電端子のほかは車輪を支える軸受だけというのも特徴です.モーターはプラモールドの火室に差し込むことで固定されており,フレームの溝に動輪の軸受けをはめ込むことにより動力が支えられているのです.さてボイラーを数ミリ持ち上げることにしましたが,そうすると火室の高さが不足します.そこで,火室の筒を薄いプラシートで巻いて高さをだし,円錐状の余剰パーツをのせて適当な高さのものにしました.
キャブの屋根はトタン製,木造の開放仕様です.それこそ図面はなく,適当にプラ角材とシートを使ってまとめました.テンダーは使いませんでした.
ベルはOn30 Davenportのオプションパーツを使うことにし,人形をのせて完成です.キャブは西武ラズベリーを吹き,ウェザリングをして完成となり14号機としました.
本機は当面アリアケセントラルに搬入されて,活躍しておりますが,多少前が軽めで,調子が悪くなると,前が浮き上がるウィリー走行になります.前端にホワイトメタルで砂袋でもつくって置かなければ,と考えているところです.
2004年10月 Nobuo Koizumi